[特別展]園部藩の歴史と文化

令和元年度秋季特別展 /  園部藩立藩400周年記念

園部藩の歴史と文化

会期:2019.10.19~2019.12.8

 園部藩は元和5 年(1619)、但馬国出石藩主であった小出吉親が、丹波国船井郡を中心とする所領へ転封となったことにより成立した藩です。初代藩主となった吉親は藩政機構の拠点である園部陣屋を築造し、さらには経済の中心地となる町場を整備して藩の基礎を築きました。吉親の以後も小出氏が代々にわたって藩主となり、明治期の廃藩置県までの約250 年間存続しましたが、そのなかでも明治2 年(1869)に櫓や櫓門を新規築造し、陣屋から城への改修を行ったことは広く知られています。

園部藩の歴史と文化

  
 南丹市は平成18 年(2006)1 月1 日、船井郡園部・八木・日吉町、北桑田郡美山町の4 町合併によって発足した自治体ですが、市域の多くはかつての園部藩領に含まれており、その当時から地縁的なつながりを有していました。また、園部城跡には市役所庁舎が立地し、さらに本丸跡が校地となっている府立園部高等学校には、巽櫓・番所・櫓門が残り、同校生徒をはじめ地域のシンボルとして親しまれています。

園部藩の歴史と文化

 そうしたなかで、本年は園部藩の誕生から400 年、さらには櫓を新規築造した改修工事から150 年の節目を迎えました。今回の特別展では、これまでの研究成果をふまえながら、各地に残る様々な文化財を通して園部藩成立から終焉までの歴史を紹介します。

園部藩の歴史と文化

 

園部藩の歴史と文化


関連情報

園部藩の歴史と文化 図録

[図録]園部藩の歴史と文化

 園部藩の誕生から400年、園部陣屋の城郭化改修工事から150年という節目に開催した展示会図録。
 園部藩の成立から廃藩後までを171点の資料のほか、多くの写真で紹介している。「園部藩藩領図」付き。

2019年10月発行/160ページ/600g