[企画展]るり渓と南丹の名所

令和4年度春季特別展 /  名勝指定90周年

るり渓と南丹の名所

会期:2022.4.2~2022.5.15

 南丹市園部町の南西部に位置するるり渓は、昭和7年(1932)に名勝指定をうけ、90年を迎えます。るり渓は、江戸時代に「滑(なめら)」と呼ばれており、園部・亀山・篠山の諸藩士たちが遊興に訪れていたと言われています。その後明治38年(1905)に船井郡長三宅従陰と西本梅小学校校長の竹内源太郎が訪れた際に渓谷の美しさに感動し、「琉璃渓」と名付けました。

るり渓と南丹の名所

  


 るり渓には富岡鉄斎や清浦奎吾といった著名な人物も訪れており、この地では多くの漢詩が詠まれました。昭和24年(1949)には京都府立るり渓自然公園として、人口湖「通天湖」をはじめとする観光レクリエーション施設が整備され、現在も多くの人々が訪れています。
 そこで本展では、江戸時代の地図、るり渓の名勝指定の歩み、近年の開発にも焦点を当てて紹介します。
 また、南丹市内には、「園部八景」「平屋八景」「四ツ谷八景」などといった名所があります。南丹市内に点在する八景は古いもので明治時代に選定されたものから、近年町おこしの一環で選ばれたものも存在します。これらの名所についても紹介します。

  

るり渓と南丹の名所

るり渓と南丹の名所-会場風景

 

るり渓と南丹の名所-会場風景


るり渓と南丹の名所 図録

[図録]るり渓と南丹の名所

江戸時代の地図、るり渓の名勝指定の歩み、近年の開発にも焦点を当てて紹介しています。

2021年3月発行/47ページ/245g