[特別展]岡村宇太郎〜花鳥・動物画の魅力~

令和3年度春季特別展

岡村宇太郎

会期:2021.4.3~2021.5.16

 「生ルルモノハ藝術ナリ」の宣言に始まり、大正7年(1918)、京都の若き日本画家たちによって国画創作協会が創立されました。当時20〜30歳前後だった画家たちは従来の日本画の価値観にとらわれることなく、個性と創作の自由を尊重し、生命感あふれる芸術の創造を目指して活動を展開しました。同協会は中断期間も含めて昭和3年(1928)の解散まで、わずか10年の活動期間となりましたが、日本の絵画史上で大きな役割を果たしました。

岡本宇太郎

  
 
 本展は、同協会展に出品を続けた南丹市出身の画家岡村宇太郎が没後50年という節目をむかえることから、宇太郎の初期から晩年の作品を紹介し、その画業を振り返ります。
 
 また、土田麦僊、小野竹喬、村上華岳、野長瀬晩花、榊原紫峰、そして第1回国展後に会員となった入江波光を含めた主要6作家をはじめ、京丹波町の出身の澤田石民、妖艶な美人画を描いた岡本神草や甲斐庄楠音など19人の画家の代表作を一堂に展示します。新しい日本の絵画を生み出そうとした当時の若者たちの苦悩と挑戦の末に生まれた作品の数々をご覧ください。

岡本宇太郎-展覧会会場-1

 

岡本宇太郎-展覧会会場-2

岡本宇太郎-展覧会会場-3

 


岡村宇太郎展

[図録]岡村宇太郎〜花鳥・動物画の魅力~

 画家・岡村宇太郎の没後50年を機に開催した回顧展の展示会図録。初期から晩年にかけての作品、約165点のほか、参考図版として130作品を収録している。

2021年3月発行/88ページ/418g