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民具資料
民具とは人々が日常生活に役立てるために作り出し、使用している物を総称する言葉です。日本では、昭和30年代を中心とした高度成長期の急速な生活様式の変化などにより、古から使われてきた多くの民具がその姿をかえました。機械の普及により使われなくなった草取り機、水車、田舟などの米作りの道具、電化製品の誕生により目にすることのなくなった炭火アイロンや飯びつなどがその一例です。
- 貧乏徳利
- 踏み台(兼ゴミ箱)
- ハエ捕り機
- 茶壺
- 火のし
吸子(すっぽん)
一見するとはしごのようにどこか高井ところに登る道具にもみえますが、実は木製のポンプです。大きな水鉄砲のようなもので、もち手を上下させ、低いところにある水路や池から高いところにある田へ水を吸い上げる道具です。特に、弁の部分が巧みに作られています。
種おとし機
中央部分の棒を手前に引くことによって、本体部分の穴が見え隠れし、穴の部分からタネが落ちる仕組みになっています。
田舟
現在の田んぼは、ほ場整備や用水路の改修により、稲が実る頃には機械や人の手で簡単に刈り取ることができます。しかし、整備が進む以前には水が抜けにくい沼地のような田んぼもあり、刈り取った稲がぬれないように畦まで運ぶときに田舟は活躍しました。田舟は約2メートル前後の小さなものですが、稲を載せるとともに重く、ロープで引っ張る人と後ろから押す人が必要でした。