[展覧会] 「八木城と内藤氏」

〜戦国争乱の丹波〜

令和2年度秋季企画展

2020.10.24~2020.12.6

八木城と内藤氏

 

 八木城は、南丹市八木町の南西部、亀岡市との境界に位置する城山(標高約330㍍)一帯に築かれていました。丹波国では、八上城(兵庫県丹波篠山市)や黒井城(同県丹波市)とともに最大の規模を誇る山城として知られ、室町期には丹波守護代内藤氏の居城として丹波支配における重要な拠点となっていました。現在確認されている遺構は東西約700m、南北約900mの範囲にわたり、丹波地域(京都府亀岡市・南丹市・船井郡京丹波町_綾部市・福知山市、兵庫県丹波篠山市・丹波市)においても有数の規模を誇る山城跡として知られています。遅くとも16世紀前半には城郭として機能していたと考えれており、天正3年(1575)から開始された明智ミツひどによる丹波攻略の過程で落城したとされます。
 この展示会では、八木城に関する古文書や絵図、発掘調査の出土品などさまざまな展示資料から、その諸相について考えてみたいと思います。また、内藤氏歴代の書状やイエズス会宣教師の記録、光秀による丹波攻略時の状況を伝える書状などもあわせて紹介し、戦国争乱における南丹地域周辺の実像に迫ります。

八木城と内藤氏

  


関連情報

八木城と内藤氏

[展覧会図録] 八木城と内藤氏

 八木城と内藤氏の概要について紹介した展示会図録で、八木城絵図や内藤氏に関連する古文書類を中心にカラー図版で収録。また、図録に掲載した古文書類の資料翻刻集を別冊で販売し、古文書読解の便を図る。

2020年11月発行/〔展示会図録〕 56ページ/300g/500円
〔資料翻刻集〕 24ページ/100g/100円